第2回公認心理師試験[問5]操作する変数以外に影響する変数

  • 2019.11.18

問5  実験は実験者が操作する変数と観測される変数によって組み立てられるが、前者以外にも後者に影響を与える変数があることが多い。この変数は何か、正しいものを1つ選べ。

① 従属変数
② 剰余変数
③ 独立変数
④ 離散変数
⑤ ダミー変数

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\ 正解は② /

この問題には正解できましたか?本記事ではこの問題の解説を書きました。ざっくりとこの問題について理解したい方はぜひ記事をご覧ください。

はじめに、この問題のポイントは以下の通りだよ。

この問題のポイント

 独立変数・従属変数・剰余変数の関係性を覚えよう!

そして、この記事の目次は以下の通りだよ。

ざっくり解説するよ

まずはそれぞれの選択肢についてざっくり解説するよ。

誤り① 従属変数 ではないよ!

「従属変数」とは、独立変数によって変化する変数のことで、「目的変数」とも呼ばれるよ。

正しい② 剰余変数

剰余変数とは、独立変数以外に従属変数に影響を与える変数のことで、「干渉変数」とも呼ばれるよ。

誤り③ 独立変数 ではないよ!

独立変数とは、従属変数を変化させる原因となる変数のことで、「説明変数」とも呼ばれるよ。

誤り④ 離散変数 ではないよ!

離散変数とは、人数やサイコロの目のように中間値(1.5人とか!そんな人いないよね)がなくて、飛び飛びの値しか取りえないもの変数のことだよ。
 ちなみに体重や身長のように中間値(169.2cmとか!)があって、つながった値を取る変数のことを「連続変数」と呼ぶんだ。

誤り⑤ ダミー変数 ではないよ!

ダミー変数とは、本来数字ではないデータを数字に置き換えることだよ。たとえば、「あなたの性別は?」という問いに対して、「男1、女2」と回答した場合に入力する仮の値のことだね。仮の値だから「男0、女1」でもいいんだ。

ポイントを解説するよ

独立変数・従属変数・剰余変数の関係性

この問題では上の図のように独立変数・従属変数・剰余変数の関係性を覚えておくことがポイントだよ。

たとえば、「公認心理師試験の勉強をすると、公認心理師試験の点数が上がる」という仮説を立てたとします。

このような仮説においては、「勉強時間」が実験者が操作する独立変数、「試験の点数」が観測される従属変数、「親が干渉してきた時間」や「ゲームをした時間」など独立変数のほかに従属変数に影響を与える剰余変数として考えられるよ。

まとめ

問題文の「実験者が操作する変数」は③の独立変数、「観測される変数」は①の従属変数のことを指しているから、「独立変数の他に従属変数に影響を与える変数」は②の「剰余変数」が正しいよ

独立変数・従属変数・剰余変数の関係性を覚えておこう

参考資料だよ

公認心理師・臨床心理士の勉強会
くわしい解説はこちらがおすすめだよ。解説内容を参考にさせていただきました。

離散変数と連続変数の違い|to-kei.net
離散変数と連続変数の違いを例を用いて解説されているよ。

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