[問10]感情に関するモデル・説
第2回公認心理師試験[問11]パーソナリティ障害群
2019.11.20
問11 秩序や完全さにとらわれて、柔軟性を欠き、効率性が犠牲にされるという症状を特徴とするパーソナリティ障害として、最も適切なものを1つ選べ。
① 境界性パーソナリティ障害
② 強迫性パーソナリティ障害
③ 猜疑性パーソナリティ障害
④ スキゾイドパーソナリティ障害
⑤ 統合失調型パーソナリティ障害
解答をひらく
\ 正解は② /
この問題には正解できましたか?本記事では正答に最低限必要な知識をざっくりと解説しました。
はじめに、この問題のポイントは以下の通りだよ。
名称から特徴をイメージすれば答えられる問題だよ!
シゾイドパーソナリティ障害は統合失調型パーソナリティ障害との特徴の違いから覚えよう!
そして、この記事の目次は以下の通りだよ。
この記事の目次
ざっくり解説するよ
まずはそれぞれの選択肢についてざっくり解説するよ。
誤り① 境界性パーソナリティ障害 ではないよ
境界性パーソナリティ障害は、対人関係、自己像、感情などの不安定および著しい衝動性を特徴とするよ。
見捨てられることに対して敏感で、そうなるのをなりふりかまわず避けようとしたり、他者を過剰に理想化したかと思うと同じ人物をこき下ろしたりと、その対人関係は極端で不安定なんだ。
正しい② 強迫性パーソナリティ障害 だよ
強迫性パーソナリティ障害は、秩序、完璧主義、精神および対人関係のコントロールにとらわれるあまり、柔軟性、開放性、効率性が犠牲になることを特徴とするよ。
細部や順序、形式にとらわれるあまり、締め切りに間に合わないなど肝心なことを達成できなかったりするんだ。
誤り③ 猜疑性パーソナリティ障害 ではないよ
猜疑(さいぎ)性パーソナリティ障害は、他者の動機を悪意あるものとして解釈するといった不信と疑い深さを特徴とするよ。
十分な根拠なしに、他者は自分を利用する、またはだますと決めてかかり、警戒心を抱いたり、他者の誠実さや信頼を不当に疑うといったことにとらわれているため、他者との間で信頼関係や協力関係を築くことが難しいんだ。
誤り④ スキゾイドパーソナリティ障害 ではないよ
スキゾイド(シゾイド)パーソナリティ障害は、社会的関係からの離脱、対人関係場面での情動表現の制限を特徴とするよ。
この障害を持つ人は、親密になりたいと思わず、他の人々と一緒にいることよりも一人で過ごすことを好むとされているよ。その特徴から、このパーソナリティ障害をもつ人を自閉スペクトラム症の軽症型と区別することが難しい場合があるんだ。
誤り⑤ 統合失調型パーソナリティ障害 ではないよ
統合失調型パーソナリティ障害は、親密な関係では急に緊張し落ち着いていられなくなること、そうした関係を築く能力が足りないこと、加えて認知的または知覚的歪曲と風変わりな行動を特徴とするよ。
スキゾイドとの違いでいうと、統合失調型は「他者と関わりたいがうまく関わることができない」のに対して、スキゾイドは「他者との関係を結ぼうとしない」という点で区別できる、という見方があるよ(公認心理師・臨床心理士の勉強会)。
(準備中)ポイントを解説するよ
この問題のポイントは全154問のざっくり解説記事完成後に執筆予定です。
まとめ
名称から特徴をイメージすれば答えられる問題だよ!
シゾイドパーソナリティ障害は統合失調型パーソナリティ障害との特徴の違いから覚えよう!
参考資料だよ
公認心理師・臨床心理士の勉強会
くわしい解説はこちらがおすすめだよ。解説内容を参考にさせていただきました。
慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
各パーソナリティ障害の特徴はこちらを参考にさせていただきました。
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楽しく勉強させていただきありがとうございます😊